生涯学習音楽指導員協議会 大阪支部 伊藤寿美子さん
■ 活動タイトル:地域のサークル「箏みゅーず」
■ 日時:2002年~現在 毎週木曜日
■ 練習会場:奈良県生駒市あすか野自治会館、生駒市あすか野小学校
■ 対象:生駒市在住の40代~80代 計15名、小学4年生 5クラス 計150名
■ 活動内容
そこで、地域の多くの方々にもっと気軽に接していただけるように、自治会館でお箏の合奏を楽しむ「箏みゅーず」を2002年に立ち上げました。メンバーは中高年代が多く、音色に惹かれて始めた方、子育てを終えた方、昔習っていた方などいろいろなきっかけの方々の集まりです。今年で18年目になりますが、技術的にもレベルアップし、曲のレパートリーも増えて充実した活動が出来ています。
体験する曲は『さくらさくら』です。皆さん、曲が弾けるようになると、とても嬉しそうでした。コーラスサークルと箏のコラボレーションを企画して演奏会も開催しました。毎年12月には大ホールで開催される「あすか野文化祭」に参加しています。サークル活動の発表がメインですが、地域の文化祭とは思えないほど立派で、生駒市の「地域文化祭」のモデルとなっています。「箏みゅーず10周年記念演奏会」を開催した時は、日頃の活動が実ったのでしょうか 予想以上の皆様にご来場いただき、大変うれしかったです。
近隣との交流では他地域の自治会館の桜祭りや老人会等で演奏しました。 福祉施設や介護施設で定期的にボランティア演奏を実施した時は、箏の音色に涙して感動して下さる姿や 手を握って「ありがとう」と声をかけられると、逆に私達の方が感動してしまいます。
まず多目的ホールに全員集合して邦楽鑑賞をします。『春の海』、『六段の調べ』、『さくら さくら』合奏などを歴史や楽器の紹介を間に挟みながら演奏します。最後に皆がよく知っている『世界に一つだけの花』を箏と十七絃で演奏すると「箏で弾けるの?」と目が輝き、自然に口ずさみ、会場の全員がとても和む瞬間です。その後、楽譜の見方、弾き方の説明をしてクラスごとの楽器体験に入ります。
尺八の先生のご協力を得て尺八10本と私達の箏10面を並べ4年生対象 5クラス(全生徒150名)1クラスを3グループに分けて計15回の箏・尺八体験をします。箏体験曲は『さくら さくら』、尺八は音を出すこつを体験します。大変な作業ではありますが、生徒達がとても熱心に取り組んでいるのでやり甲斐もあり、うれしい悲鳴となっています。
<子どもの感想(アンケートより)>
箏や尺八の音色は心が落ち着く、ハッピーな気分、心に残る、うっとりする、日本を感じる、箏の音色にはまった、何かなつかしい、春の海の演奏にうっとり、風景が浮かぶ、合奏が豪華に聞こえる、生演奏が聴けて良かった、尺八が神秘的で音がきれい、十七絃の低い音にドキドキした、「世界に一つだけの花」を箏で聞けてびっくりした等 いろいろ嬉しい言葉で応えてくれます。
体験では、ピアノは簡単だけど箏は難しそうと思っているようですが、いざ弾いて見るとまた弾きたい、興味を持った、とても楽しかった等の感想が多かったです。
邦楽関係の交流では尺八グループと邦楽合奏の研究会を実施しました。尺八群と箏群が向かい合っての合奏研究会は初めてで圧巻でした。又奈良三曲協会に所属して毎年演奏会に出演、国立文楽劇場での正派阪神地区演奏会にも出演しています。
今年9月、地域新聞にサークル紹介として「箏みゅーず」が大々的に掲載されまして、着々と地域に根付いていく感じがしています。
新型コロナ感染拡大で今年のイベント、演奏会は全て中止となりましたが、教室ではマスクを付け楽器 備品の拭き消毒、ソーシャルディスタンス、換気に気を付けて合奏練習をしています。気持ちが塞ぎがちなコロナ禍の中で、箏がとても良い気分転換になっています。
子ども達が大人になってから、楽しかった「邦楽鑑賞と体験」学習を思い出して、箏を始めるきっかけになれば嬉しいです。私自身も箏に接して たくさんの出会いや感動を頂きました。誰もが音楽で心が一になれるのは最高です。コロナ禍で邦楽器の職人さんや、邦楽器販売店が減少傾向にあり、伝統音楽の行く末や 現在活動している方々にも影響が出てくるのではと心配しています。Go To Eat、Go To Travelも良いですが、伝統文化関係業者への補助金も欲しい所です。
■ 活動タイトル:地域のサークル「箏みゅーず」
■ 日時:2002年~現在 毎週木曜日
■ 練習会場:奈良県生駒市あすか野自治会館、生駒市あすか野小学校
■ 対象:生駒市在住の40代~80代 計15名、小学4年生 5クラス 計150名

■ 活動内容
【1.活動の経緯】
箏は他の楽器と比べると弾くまでに準備が要ります。琴柱を立て、チューニングをして、3本の指に琴爪を付けて やっと弾ける状態になります。楽譜も五線譜ではありません。また、あまり耳慣れていない歌物(地歌といわれ、『千鳥の曲』『ままの川』など弾きながら歌う曲)を聴くと難しいと感じてしまうようです。特別に習う稽古事という思いもあり、敷居が高いと思われがちです。そこで、地域の多くの方々にもっと気軽に接していただけるように、自治会館でお箏の合奏を楽しむ「箏みゅーず」を2002年に立ち上げました。メンバーは中高年代が多く、音色に惹かれて始めた方、子育てを終えた方、昔習っていた方などいろいろなきっかけの方々の集まりです。今年で18年目になりますが、技術的にもレベルアップし、曲のレパートリーも増えて充実した活動が出来ています。


【2. 活動内容】
No.1 大人
箏をお通してさらに交流の輪を広げようと、地域の子どもや大人対象の箏演奏と体験講座を実施しました。体験する曲は『さくらさくら』です。皆さん、曲が弾けるようになると、とても嬉しそうでした。コーラスサークルと箏のコラボレーションを企画して演奏会も開催しました。毎年12月には大ホールで開催される「あすか野文化祭」に参加しています。サークル活動の発表がメインですが、地域の文化祭とは思えないほど立派で、生駒市の「地域文化祭」のモデルとなっています。「箏みゅーず10周年記念演奏会」を開催した時は、日頃の活動が実ったのでしょうか 予想以上の皆様にご来場いただき、大変うれしかったです。
近隣との交流では他地域の自治会館の桜祭りや老人会等で演奏しました。 福祉施設や介護施設で定期的にボランティア演奏を実施した時は、箏の音色に涙して感動して下さる姿や 手を握って「ありがとう」と声をかけられると、逆に私達の方が感動してしまいます。




No.2 子ども
小学校では「邦楽鑑賞と箏・尺八体験」と題して毎年邦楽の授業を実施しています。まず多目的ホールに全員集合して邦楽鑑賞をします。『春の海』、『六段の調べ』、『さくら さくら』合奏などを歴史や楽器の紹介を間に挟みながら演奏します。最後に皆がよく知っている『世界に一つだけの花』を箏と十七絃で演奏すると「箏で弾けるの?」と目が輝き、自然に口ずさみ、会場の全員がとても和む瞬間です。その後、楽譜の見方、弾き方の説明をしてクラスごとの楽器体験に入ります。
尺八の先生のご協力を得て尺八10本と私達の箏10面を並べ4年生対象 5クラス(全生徒150名)1クラスを3グループに分けて計15回の箏・尺八体験をします。箏体験曲は『さくら さくら』、尺八は音を出すこつを体験します。大変な作業ではありますが、生徒達がとても熱心に取り組んでいるのでやり甲斐もあり、うれしい悲鳴となっています。
<子どもの感想(アンケートより)>
箏や尺八の音色は心が落ち着く、ハッピーな気分、心に残る、うっとりする、日本を感じる、箏の音色にはまった、何かなつかしい、春の海の演奏にうっとり、風景が浮かぶ、合奏が豪華に聞こえる、生演奏が聴けて良かった、尺八が神秘的で音がきれい、十七絃の低い音にドキドキした、「世界に一つだけの花」を箏で聞けてびっくりした等 いろいろ嬉しい言葉で応えてくれます。
体験では、ピアノは簡単だけど箏は難しそうと思っているようですが、いざ弾いて見るとまた弾きたい、興味を持った、とても楽しかった等の感想が多かったです。






新型コロナ感染拡大で今年のイベント、演奏会は全て中止となりましたが、教室ではマスクを付け楽器 備品の拭き消毒、ソーシャルディスタンス、換気に気を付けて合奏練習をしています。気持ちが塞ぎがちなコロナ禍の中で、箏がとても良い気分転換になっています。
【3.長年活動して思うこと】
中高年の方々は時間的余裕があり、色々好きな趣味を満喫しています。昔に比べると日本の伝統音楽は学校教育に大分取り入れられ、箏を数面備えている学校もありますが、まだまだ十分な学習が出来ているとは言えず残念に思います。子ども達が大人になってから、楽しかった「邦楽鑑賞と体験」学習を思い出して、箏を始めるきっかけになれば嬉しいです。私自身も箏に接して たくさんの出会いや感動を頂きました。誰もが音楽で心が一になれるのは最高です。コロナ禍で邦楽器の職人さんや、邦楽器販売店が減少傾向にあり、伝統音楽の行く末や 現在活動している方々にも影響が出てくるのではと心配しています。Go To Eat、Go To Travelも良いですが、伝統文化関係業者への補助金も欲しい所です。