活動事例

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【事例紹介】地域における合唱活動の定着 ~合唱連盟主催の合唱祭から市と共催の合唱祭への発展~

全国生涯学習音楽指導員協議会 茨城支部 関口晶代さん

■活動テーマ:地域における合唱活動の定着
~合唱連盟主催の合唱祭から市と共催の合唱祭への発展~
2019年度 市民合唱祭 合同合唱風景

■ 日時:2018年より現在
■ 場所:取手市福祉会館(練習会場)、取手市民会館(コンサート)
■ 対象:小学生~80代 170名

■ 活動内容

【1.活動のきっかけ】

私は、2002年から取手にある合唱団に入り、取手の合唱に関わり始めました。当時取手市では、いくつもの合唱団があり、音楽を通して連携を深めるため取手合唱連盟が設立していました。

しかし連盟としての主催コンサートは企画されているものの行政や市民を巻き込んだ音楽普及推進は弱かったと思います。

その後、取手市と交渉を続けていくうちに合唱活動に対して理解を示してくださるようになり、2018年より、毎年取手市と合唱連盟が共催となって市民合唱祭が開催されるようになりました。

その過程に、私が2006年より合唱連盟の副会長として関わり、市民合唱祭では実行委員として活動しています。今回その活動をご紹介いたします。

【2.取手合唱連盟とは】

取手合唱連盟は1990年に市内合唱団10団体で発足し、2021年度現在7団体180名で構成されています。

2013年度より連盟参加団体のみで行っていたコンサートを、市民にも広める目的で公開講演として開催し、合唱に参加し楽しんでもらうことを行ってきました。

また、毎年「ふれあいコンサート」の名前で、各団体の発表形式のコンサート・音楽鑑賞会・勉強会を企画しています。節目には連盟全体250名以上での記念演奏会を行っています。

【3.取手市への働きかけ】

公開公演3回目2016年には市にも働きかけて、市の芸術活動の向上につながることを理解していただき、市からの活動補助金が出るようになりました。

2018年からは市も合唱活動の重要性を理解し、取手合唱連盟と(公財)取手市文化事業団との共催事業として市民合唱祭を開催できるようになりました。ここでは、市民参加の合唱体験ワークショップを開き、その成果発表の一つとして合唱祭の中で披露しています。

このように市民へ広く音楽を広げるための活動を、行政と協働できる事は地域での生涯学習普及の大きな使命を果たしていると感じています。

【4.取手合唱連盟のこれまでの主な活動と私の役割】

5年毎に創立記念コンサートを開催しています。
・2006年「創立15周年記念演奏会」(取手合唱連盟初の記念演奏会)
・2011年「創立20周年記念演奏会」
・2015年「創立25周年記念演奏会」(2015取手合唱連盟・第九親睦会合同演奏会)
<コンサートの企画骨子>
A.オーケストラの演奏で合唱する
B.作曲家自身の指揮で合唱する
C.取手市に関係の深い作曲家の作品を、取手市在住の作曲家にオーケストラ用に編曲してもらい演奏する
D.オペラをプロのソリストと共演する
E.連盟以外の市民にもオーケストラの演奏で大合唱を体験してもらう

いずれも、企画立案・演目の決定・広報宣伝・チラシ・プログラム作成・小道具・衣装等も自分たちで手作りしました。

演奏に関しては、本物の音楽を学ぶためにプロのオーケストラ・ソリスト・指揮者・ピアニスト・演出家・照明・音響等を外部に依頼することとなりその折衝も担当しました。

そして、合唱普及のため、連盟に加盟していない一般市民にも参加を募集して一緒に合唱を楽しむ機会を設けました。


2011年「創立20周年記念演奏会」風景

【5.参加者の記念演奏会感想】

連盟の参加者からは、「オペラなど大きな事業で、練習等負担を感じてしまうことがあったが、本番満席のホールで演奏できたことの満足感を得ることができた」

「プロと一緒に創意工夫して作り上げることの楽しさを経験できたことへの喜びが大きかった」と感動の意見が多かったです。

一般参加者からは、「オーケストラ伴奏で歌うことは普通では体験できないので、参加する事によって合唱の楽しさやすばらしさを一層感じることができた」と感想をもらいました。

毎回、一般参加で出演した方々の中から合唱の楽しさを体験し合唱団に加入する人も出てきているので、合唱の広がりに寄与しているのではないかと思っています。

【6.他の活動として】

また、私は2003年より地元自治会「取手中央タウン文化祭」でピアノ連弾、小学校校長先生のサックス伴奏、尺八とピアノとのコラボ演奏(春の海)、合唱指導団体等で演奏者として出演しています。

2007年からは、この文化祭実行委員に加わり、演奏以外に地域行政機関と学校との連携、中学校・高等学校合唱部に出演依頼、文化祭のタイムスケジュール立案・プログラム作成等のコーディネーターの役割を担い、会がスムースに進行できるように関わっています。

【7.課題と今後の抱負】

各合唱団の平均年齢が上がっており、存続が危ぶまれてきている団体があります。また、市内公立小中学校ではコロナの影響で合唱活動ができなくなりました。

そのため、今年度は学生で合唱に親しむ体験が少なくなりました。市内合唱団も20代~40代くらいの年代がほんのわずかしかいません。

今後、どのようにすれば多くの市民が合唱を体験できるか? そして、幅広い年代で合唱を楽しんでもらえるか?等の現状を鑑み企画を提案していきたいと思います。

また、昨年よりコロナ禍で合唱活動は飛沫が飛ぶため、活動自体控えている状況です。 家にこもっている時間が長くなり、なかなか気持ちを開放することが難しく、気がめいって精神的に弱ってきているという方々からも、歌を歌うことで気持ちが明るくなり、楽しさを感じた、と感想をいただいています。

2020年度はコロナ禍で企画実行はできませんでしたが、「コロナだからできない」ではなく、練習や発表を行うにはどのようにしたら良いかを模索して、2021年度「市民合唱祭」の企画を進めているところです。

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