全国生涯学習音楽指導員協議会 浜松支部会員 今井まゆみさん
■ 活動テーマ:「うきうき・ゆったりコンサート」~地域密着型のコーラス~
■ 日時:2019年6月30日(日)開演:14:00
■ 場所:
<練習場所>
掛川市生涯学習センター(掛川うきうきハッピーコーラス)
浜松市雄踏文化センター(雄踏うきうきハッピーコーラス)
アクトシティ浜松研修交流センター3F練習室 (はままつ・うきうきコーラス)
<コンサート会場>
アクトシティ浜松研修交流センター2F音楽工房ホール
■ 対象:30代~80代 約50名
■ 活動内容
「うきうき・ゆったりコンサート」は、「歌を歌うのは楽しいね!みんなで歌うともっと楽しいね!」を合言葉に世代を超えて集まったコーラスグループのコンサートです。 音楽に親しみ参画することは、浜松市が提唱している「音楽の都・浜松」を底辺から支えることになると考え続けています。 今回は、2019年に開催した第3回目となるコンサートを中心に報告いたします。
童謡や美しい日本の曲を中心に歌ってきましたが、各コーラスのメンバーから英語の歌も歌いたいという要望がありました。その要望に応える形で、2016年に浜松駅に近いアクトシティ浜松研修交流センターを練習場所とした任意団体「はままつ・うきうきコーラス」がスタートしました。この団体は、代表の私とスタッフ3名で構成しています。
「今のサウンドは変じゃない?」とか「今のサウンドはいいね!」「この動きも面白いね!」と会話をしながら練習が進んでいきます。 カラオケの感覚で身近にハーモニー体験をして、気取らずにありのままの自分を楽しんで欲しいと考えているのです。
「はままつ・うきうきコーラス」は、明るく・楽しく・元気に!をモットーにしていますが、良い音を聴く経験もとても重要だと考えています。 メンバーの一人ひとりが音に対するアンテナを高くして欲しいのです。
その意味でこのコンサートには、毎回ジャズのプロミュージシャンを招聘して一緒にコンサートを作り上げるという工夫をしています。 身近でプロの音を聴く機会がある事はコンサート参加者と聴衆にとって貴重な体験となります。それぞれの「耳を育てる」ことにも繋がると考えています。
2019年で第3回目となりますが、ジャズギターの井上智氏とベースの中村新太郎氏には第1回目からご協力をいただいています。
指導にあたっては先ず、私が歌って真似をしてもらう方法で練習を進めます。 音楽経験がない人、あるいは譜面が読めない人でも歌えるように配慮しています。 またその場の空気を感じて、指導者と参加者メンバーのお互いが良い方向に向かうように誘導をする事も留意します。
大人の女性は、私もそうですが、「やりたくないことは、やりません!」ハッキリしているのです。 「ア~!ここの部分が嫌なのね? じゃあここの部分をこうしましょう!」とその場で変える時もあります。 なかなか面白い空気感ですよ! ゲラゲラ笑いながらやっています。
「ハッピーコーラスのレパートリー」
『銀色の道』(塚田茂/宮川泰)を4ビート。
『大きな古時計』(保富康午/Work Henryclay)を16ビート
『竹田の子守歌』アドリブの部分をメンバーの一人が作詞をしてくれました。
「はままつ・うきうきコーラスのレパートリー」は、ジャズの曲が多いです。
『Take the A train』(Billy Strayhorn)
『Bye bye blackbird』(Mort Dixon/Ray Henderson)
『サザエさん』(筒美京平/林春生)をボサノバにしました。
うれしいことに、私のオリジナル曲『うきうきワンダーランド&僕の名前はト・トラ・ト~ラ』も歌ってくれます。
「第3回うきうき・ゆったりコンサート」の曲目
<第1部>
『Sing Along』(Robert Allen)
『夢の中へ』(井上陽水)
『Bitter Sweet』(Sam Jones)ゲスト・ジャズ演奏
『NARDIS』(Miles Davis)ゲスト・ジャズ演奏
『おいしい水』(Antonio Carlos Jobin/ Norman Gimbel , Vinicius de Moraes)
『The nearness of you』(Hoagy Carmichael / Ned Washington)
『On the sunny side of the street』(Jimmy McHugh / Dorothy Fields)
<第2部>
『シェリーに口づけ』(Michel Polnareff)
『僕の名前はト・トラ・ト~ラ』(オリジナル・今井まゆみ)
『Don’t get around much anymore』(Duke Ellington)ゲスト・ジャズ演奏
『M・A・S・H』(Johnny Mandel)ゲスト・ジャズ演奏
『When you wish upon a star』(Leigh Harlin / Ned Washington)
『All of me』(Gerald Marks / Seymour Simons)
『素敵なあなた』(Jacob Jacobs, Sholom Secunda / Sammy Cahn, Saul Chaplin)
『うきうきワンダーランド』(オリジナル・今井まゆみ)
メンバーの皆様の笑顔が素敵。まさにうきうきです。(70代女性)
今回も楽しい時間をありがとう!(70代男性)
ギターとベースのセッションを初めて聴いて心地良かったです。(60代女性)
歌っている姿が楽しそうで、見ていて幸せな気持ちになりました。感動をありがとう!(20代女性)
ジャズは少し難しかったです。初めての形態のコンサートでした。(60代女性)
月1回の練習なので練習時に録音をしてもらって個別練習をお願いしていますが、メンバー達で自主的に集まって練習をする時もあるようでした。 グループ作りでは横のつながりが大切となりますので良い傾向と捉えています。
コンサートは手作り感覚を大切にしています。自分達で衣装や会場の雰囲気作りなどを話し合って決めてもらっています。 メンバーの一人ひとりがメインだと自覚をして欲しいのです。メンバー全員でワイワイ言いながら会場作りをしている様子は、「ハレの日」を楽しんでいるようでした。 このような小さな経験が、日常生活の質の向上に繋がっていくとしたら嬉しいことです。
しかし残念ながらコロナ禍で中止せざるを得なくなり2021年の現在もコーラスの練習はできない状態となっています。 今まで、集まって練習が出来ない時の対策は全く考えていませんでした。しかし、今回のコロナ禍の経験は否応でも新しい練習方法・対策を構築する必要を痛感しています。
今のところ、ZoomやYou Tubeでの音源配信などを活用して練習する方法を実験しているところです。 YouTubeで「おうちでひとりコーラス!」として各パートを録音して配信をしています。メンバーは、それを聞いて練習をするのです。 メンバーからは、「練習はできます・・」との声は届いてはいますが、違和感は拭えないようです。
グループ運営の維持やコンサートを開催するには参加者の人数と集客を考えなければなりません。 メンバー募集や集客につながる配信をどうするのか、その配信も事業として成立させるには・・等、失敗をしながら模索をしているところです。
耳を育てる「うきうき・ゆったりコンサート」は、回を重ねる必要があります。最低でも10回は続けなくては意味がないと考えスタートさせました。 第4回のコンサートの開催を想像して、コツコツ、粛々と、でも「うきうき」しながら、今、できることをやっていきたいと考えています。
■ 活動テーマ:「うきうき・ゆったりコンサート」~地域密着型のコーラス~
■ 日時:2019年6月30日(日)開演:14:00
■ 場所:
<練習場所>
掛川市生涯学習センター(掛川うきうきハッピーコーラス)
浜松市雄踏文化センター(雄踏うきうきハッピーコーラス)
アクトシティ浜松研修交流センター3F練習室 (はままつ・うきうきコーラス)
<コンサート会場>
アクトシティ浜松研修交流センター2F音楽工房ホール
■ 対象:30代~80代 約50名
■ 活動内容
「うきうき・ゆったりコンサート」は、「歌を歌うのは楽しいね!みんなで歌うともっと楽しいね!」を合言葉に世代を超えて集まったコーラスグループのコンサートです。 音楽に親しみ参画することは、浜松市が提唱している「音楽の都・浜松」を底辺から支えることになると考え続けています。 今回は、2019年に開催した第3回目となるコンサートを中心に報告いたします。
【1.活動を始めた背景】
コーラスグループが出来たきっかけは、2012年に掛川市の「美感ホール」と、浜松市の西区にある雄踏町の「雄踏文化センター」の担当の方より地域密着型のコーラスを立ち上げて欲しいとの依頼からでした。歌が好きな人達を集めていただき、それぞれ「掛川うきうき・ハッピーコーラス」、「雄踏うきうき・ハッピーコーラス」の二つのグループが誕生しました。童謡や美しい日本の曲を中心に歌ってきましたが、各コーラスのメンバーから英語の歌も歌いたいという要望がありました。その要望に応える形で、2016年に浜松駅に近いアクトシティ浜松研修交流センターを練習場所とした任意団体「はままつ・うきうきコーラス」がスタートしました。この団体は、代表の私とスタッフ3名で構成しています。
【2.具体的な活動について】
(1)目的
「うきうき」の名前のとおり、歌っている自分達と聴衆者が楽しくなるように、みんなが元気になるグループ作りを目的にしています。そのための一つの手段として、楽曲のリズムを少しポップ・ジャズ風に変えて歌っています。このアプローチにより自然に身体でリズムを取ることになりビート感が生まれます。 身体を動かし歌うという非日常的な体験が刺激となり、笑顔があふれる場となっています。「今のサウンドは変じゃない?」とか「今のサウンドはいいね!」「この動きも面白いね!」と会話をしながら練習が進んでいきます。 カラオケの感覚で身近にハーモニー体験をして、気取らずにありのままの自分を楽しんで欲しいと考えているのです。
(2)目標
二つの「ハッピーコーラス」は各会場の音楽祭が1年に1度実施されていますので、それに向かって練習を重ねています。 「はままつ・うきうきコーラス」は、「うきうき・ゆったりコンサート」に向けて練習を重ねています。 このコンサートは、1~2年に1回開催を目標にしています。「ハッピーコーラス」のメンバーで参加を希望する人も受け入れていますので、「うきうき・ゆったりコンサート」は3か所合同の自由参加のコンサートです。「はままつ・うきうきコーラス」は、明るく・楽しく・元気に!をモットーにしていますが、良い音を聴く経験もとても重要だと考えています。 メンバーの一人ひとりが音に対するアンテナを高くして欲しいのです。
その意味でこのコンサートには、毎回ジャズのプロミュージシャンを招聘して一緒にコンサートを作り上げるという工夫をしています。 身近でプロの音を聴く機会がある事はコンサート参加者と聴衆にとって貴重な体験となります。それぞれの「耳を育てる」ことにも繋がると考えています。
2019年で第3回目となりますが、ジャズギターの井上智氏とベースの中村新太郎氏には第1回目からご協力をいただいています。
(3)指導にあたっての留意点
練習は月に1回90分です。各会場共通で随時入会を受け入れています。メンバーは、 女性がほとんどで、譜面が読める人と読めない人は半々です。指導にあたっては先ず、私が歌って真似をしてもらう方法で練習を進めます。 音楽経験がない人、あるいは譜面が読めない人でも歌えるように配慮しています。 またその場の空気を感じて、指導者と参加者メンバーのお互いが良い方向に向かうように誘導をする事も留意します。
大人の女性は、私もそうですが、「やりたくないことは、やりません!」ハッキリしているのです。 「ア~!ここの部分が嫌なのね? じゃあここの部分をこうしましょう!」とその場で変える時もあります。 なかなか面白い空気感ですよ! ゲラゲラ笑いながらやっています。
(4)選曲について
選曲にはいつも頭を悩ませるところです。最終的には私がメンバーに歌って欲しい曲を選び、メンバーが素敵に歌っている姿を思い浮かべながら、アレンジをしています。 メンバーから歌いたい曲をリクエストされる場合もあります。なるべく希望には沿うようにしていますが、メンバーが素敵に見えないな・・と感じた時には説明をして却下をする時もあります。「ハッピーコーラスのレパートリー」
「はままつ・うきうきコーラスのレパートリー」は、ジャズの曲が多いです。
「第3回うきうき・ゆったりコンサート」の曲目
<第1部>
<第2部>
(5)お客様の声
【3.受講者の反応】
「楽しかった!」という声と、「今までジャズの演奏を聴いたことがなかったけれど、 このきっかけでこのまえライブを聴きに行きました!」という報告はうれしい成果の一つと捉えています。月1回の練習なので練習時に録音をしてもらって個別練習をお願いしていますが、メンバー達で自主的に集まって練習をする時もあるようでした。 グループ作りでは横のつながりが大切となりますので良い傾向と捉えています。
コンサートは手作り感覚を大切にしています。自分達で衣装や会場の雰囲気作りなどを話し合って決めてもらっています。 メンバーの一人ひとりがメインだと自覚をして欲しいのです。メンバー全員でワイワイ言いながら会場作りをしている様子は、「ハレの日」を楽しんでいるようでした。 このような小さな経験が、日常生活の質の向上に繋がっていくとしたら嬉しいことです。
【4.課題と抱負】
2019年の第3回コンサートには、(公財)浜松市文化振興財団と、(公財)静岡県西部しんきん地域振興財団より助成金を受けて開催しました。 2020年6月28日予定の第4回のコンサートにも、この二つの財団助成金が決定していました。しかし残念ながらコロナ禍で中止せざるを得なくなり2021年の現在もコーラスの練習はできない状態となっています。 今まで、集まって練習が出来ない時の対策は全く考えていませんでした。しかし、今回のコロナ禍の経験は否応でも新しい練習方法・対策を構築する必要を痛感しています。
今のところ、ZoomやYou Tubeでの音源配信などを活用して練習する方法を実験しているところです。 YouTubeで「おうちでひとりコーラス!」として各パートを録音して配信をしています。メンバーは、それを聞いて練習をするのです。 メンバーからは、「練習はできます・・」との声は届いてはいますが、違和感は拭えないようです。
グループ運営の維持やコンサートを開催するには参加者の人数と集客を考えなければなりません。 メンバー募集や集客につながる配信をどうするのか、その配信も事業として成立させるには・・等、失敗をしながら模索をしているところです。
耳を育てる「うきうき・ゆったりコンサート」は、回を重ねる必要があります。最低でも10回は続けなくては意味がないと考えスタートさせました。 第4回のコンサートの開催を想像して、コツコツ、粛々と、でも「うきうき」しながら、今、できることをやっていきたいと考えています。