全国生涯学習音楽指導員協議会神奈川支部会員 声楽家 平塚音楽家協会会員
神奈川県平塚市 大屋啓子さん
■活動テーマ:みんな輝け!総合芸術体験 質の高い音楽教育をみんなに!
(SDGsと音楽活動)
■日時:2021年12月26日(日)開演13:20 終演15:30
■場所:平塚市中央公民館大ホール
■対象:幼児3歳~高校生と保護者 計39名
■主催:平塚子ども文化体験実行委員会
■後援:平塚市教育委員会、平塚市まちづくり財団
■活動内容
*1)国際音楽の日:1975年、カナダのユネスコ国際音楽評議会で故ヴァイオリニストのユーディ・メニューインが、「あらゆる国や地域の人々がさまざまな音楽表現を通して、暮らしの中の音楽の素晴らしさを認識する機会を与えられる様にしよう」という理念の基、10月1日を「国際音楽の日=International Music Day(略称IMD)と定めました。日本では1994年,音楽振興法の基,制定されました。
*2)子どもゆめ基金:国と民間が協力して子どもの体験・読書活動を応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金です。(独立行政法人国立青少年振興機構のHPより)
<2021 IMD アンサンブル>
その後ピアニストと演技・歌唱指導者が加わり、12月よりIMDアンサンブルメンバーも含めて全体合わせを3回行い当日を迎えることができました。当日は午前9時30分から演出家指示の基、照明や音楽と一緒にステージで通しリハーサルができたので、本番は出演者全員が自信をもって行えました。
*3)チェンジボイス:声が地声から裏声に切り替わる音域
音楽、歌、ダンスを融合させたミュージカルを、三世代で一緒に体験したことは音楽で絆を再確認でき良かったと感じてくれました。
また神奈川新聞が公演当日取材に来て、翌日カラー写真付きで大々的に掲載されました。このことは出演者の喜びと共に意識の向上と励みとなります。今回は公共の組織の協力が得にくくなった半面、新聞、ケーブルネットワークのような報道関係が活動を支援し周知に協力してくれたことは、 今後の活動の活性化に繋がっていくと期待しています。
神奈川新聞 カナロコ12月27日掲載
「体で伝える音楽の魅力 平塚で児童たちが演劇やダンス披露」
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-787440.html
助成金を活用したミュージカルの指導ができるようになったのは2006年、私が生涯学習音楽指導員として活動を始めてからです。助成金の一つ、子ども夢基金の活動も9年目を迎え指導陣、演奏者も定着し、活動への熱意や今後の運営に協力体制が確立しています。 また参加者、指導者共に協力し、より良い活動を目指し進んで行こうという意識が芽生えてきています。
この基盤の上に継続発展して行くには新しい企画と題材を作りパフォーマンスの質を上げることが大切です。まず直近の目標としては新文化芸術ホールのオーケストラボックスを使って「竹取物語」を演出する構想をもっています。
今後も年間を通じて適切な音楽指導の下、子どもから高齢者まで三世代が豊かな心と感性を育てながら音楽活動ができる環境を作って行きたいと思います。又、今まで信頼関係を築き上げてきた自治体、地域の音楽家と住民の協力を得て参加者が次世代へ繋げてくれる活動を目指します。
神奈川県平塚市 大屋啓子さん
■活動テーマ:みんな輝け!総合芸術体験 質の高い音楽教育をみんなに!
(SDGsと音楽活動)
■日時:2021年12月26日(日)開演13:20 終演15:30
■場所:平塚市中央公民館大ホール
■対象:幼児3歳~高校生と保護者 計39名
■主催:平塚子ども文化体験実行委員会
■後援:平塚市教育委員会、平塚市まちづくり財団
■活動内容
1.目標
このフェスティバルは「国際音楽の日」(*1)と称して、平塚市で2006年より全国へと波及する役割を担って毎年開催しています。今年もこの企画に対し独立行政法人国立青少年振興機構「子どもゆめ基金助成活動」(*2)に採択されました。 総合芸術体験としてミュージカルを中心とした「生の音楽」を通して三世代の人々が触れ合いを通し、音楽の喜びを共有し、共に成長する事を目標としています。*1)国際音楽の日:1975年、カナダのユネスコ国際音楽評議会で故ヴァイオリニストのユーディ・メニューインが、「あらゆる国や地域の人々がさまざまな音楽表現を通して、暮らしの中の音楽の素晴らしさを認識する機会を与えられる様にしよう」という理念の基、10月1日を「国際音楽の日=International Music Day(略称IMD)と定めました。日本では1994年,音楽振興法の基,制定されました。
*2)子どもゆめ基金:国と民間が協力して子どもの体験・読書活動を応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金です。(独立行政法人国立青少年振興機構のHPより)
2.内容
全体は下記の四部で構成されています。- オープニング
- ミュージカル「てぶくろ」・・雪の精のパートは手話付き歌唱表現
- 邦楽・洋楽コラボレーションミュージカル「竹取物語」
- 手話ダンス(Universal Design for Entertainment)
3.出演者
「平塚市子ども文化体験」に通っている小学生から高校生の子どもたち(親子も含む)と「平塚芸術文化」および今回のコンサートのために結成された地域の音楽家で構成された「2021 IMDアンサンブル」のメンバーが音楽をサポートしました。<2021 IMD アンサンブル>
- 演出、指揮 倉藤理大
- 箏 石井まなみ、伊藤駿汰
- ピアノ 佐藤やえこ
- フルート 五百川信子
- クライネット 新畑妙子
- ホルン 齊藤善彦
- トローンボーン 沼田司
- ヴォーカル 大屋啓子、萬裕子、小西絢乃、関口奈々子
4.プログラムⅢ.ミュージカル「竹取物語」について
(1)この題材を扱った背景
平塚市は戦後、市の復興を目指すことを目的として「七夕祭り」が始まり、毎年開催されています。またこの地域では1988年より竹を活用した竹細工団体「竹遊会」が文化芸術面で貢献しています。そこで私たちは地域に根差した音楽活動をするにあたり、「竹」をテーマに2006年より、竹楽器制作(アンクルン・バンブーゴング・スタンプ他)演奏・ミュージカル「竹取物語」をスタートしておりました。(2)邦楽器と洋楽器のコラボレーション
日本の最古の物語を表現するため、音楽は邦楽器(筝)と洋楽器(ピアノ・フルート・ホルン・トロンボーン)を共演させ日本らしさを表現できる様に編曲しました。この事を考えられたのは、我がグループは邦楽と洋楽の専門集団の生涯学習音楽指導員で構成されており、特色を活かせる事も大きな理由です。(3)今回再演のきっかけ
「竹遊会」の会長が以前このミュージカルを見られて感動された事が大きなきっかけです。今回平塚市新文化芸術ホール(2022年開館)の指定管理コンテンツ事業スーパーバイザーの方へ推薦いただき再演のはこびとなりました。 また「竹遊会」の皆様方には舞台美術や竹楽器でご協力を得ています。(4)指導者と練習スケジュール
下記の5人の指導者が中心となって進めました。- 演出、演技指導:倉藤理大(声楽家、指揮者)
- 歌唱指導:大屋啓子(声楽家、生涯学習音楽指導員)
- アンサンブル指導:齊藤善彦(ホルン奏者)
- ダンス指導:北村仁(手話ダンスパフォーマー)
- ピアノ伴奏:佐藤やえこ
その後ピアニストと演技・歌唱指導者が加わり、12月よりIMDアンサンブルメンバーも含めて全体合わせを3回行い当日を迎えることができました。当日は午前9時30分から演出家指示の基、照明や音楽と一緒にステージで通しリハーサルができたので、本番は出演者全員が自信をもって行えました。
(5)指導の留意点
- 参加の子どもの低年齢化に伴いミュージカルのような時間の要する演目は幼児が飽きないように、効率よく練習する曲の進行順を考慮した。
- 本番が近づくにつれ、力が入りすぎ声ののびがなくなってしまったため、歌詞の朗読をさせ次に音をつけて、言葉が伝わるよう自然体で歌わせました。
- チェンジボイス(*3)のあとの頭声の響かせ方を指導すること。
*3)チェンジボイス:声が地声から裏声に切り替わる音域
(6)子どもたちの反応は
前日、アンサンブルの演奏者と一緒に稽古を行い、それぞれ楽器の音色にも慣れていたため、音楽の流れにのって楽しく舞台で表現できた様です。音楽、歌、ダンスを融合させたミュージカルを、三世代で一緒に体験したことは音楽で絆を再確認でき良かったと感じてくれました。
(7)邦楽器、洋楽器演奏者たちの反応
- フルート・ホルン・トロンボーン・筝の4人は初演時に経験していたので合わせることに問題はありませんでした。
- 十七絃の奏者は他の洋楽器も演奏できる方なので、楽器の演奏上不可能な部分を指摘され、編曲者も同席しすぐ音を書き換えることができました。
- 筝とピアノの掛け合いの部分は合わせに苦労していました。
- 邦楽器と金管楽器の音量のバランスをとるのに苦労されていました。
5.他のプログラムについて
プログラムⅡ.ミュージカル「てぶくろ」
全国の幼稚園でよく演じられている演目で、幼児でも動物を歌唱と動きで表現しやすいのが特徴です。この動物表現の進化したものが「ライオンキング」であることを子どもたちは認識しています。 雪の精の部分には手話ダンス表現を入れて、伴奏はフルート・クラリネット・ホルン・ピアノ・鈴のアンサンブルで行いました。プログラムⅣ.手話ダンス
ミュージカルにおいてダンスは欠かせないものです。2年前よりコロナ禍で歌唱に制限があったこともあり、手話ダンスを取り入れました。今回はディズニー「アラジン」よりホールニューワールドを実写版アラジン(もりちよこ訳詞)を手話ダンスで行い、 それぞれの子ども達の表現の幅を広げることができました。6.地域への波及効果
今回湘南ケーブルネットワークの取材が入り(カメラ4台)、1月11日から40分番組で17日まで毎日3回放映してくれます。そして2月には特別番組で放送してくれるそうです。平塚近郊の市町村で放映されることで活動の周知ができ、参加者の呼びかけに貢献してくれます。 また出演者もテレビカメラの取材に緊張感と期待と喜びがあります。(記1月20日)また神奈川新聞が公演当日取材に来て、翌日カラー写真付きで大々的に掲載されました。このことは出演者の喜びと共に意識の向上と励みとなります。今回は公共の組織の協力が得にくくなった半面、新聞、ケーブルネットワークのような報道関係が活動を支援し周知に協力してくれたことは、 今後の活動の活性化に繋がっていくと期待しています。
神奈川新聞 カナロコ12月27日掲載
「体で伝える音楽の魅力 平塚で児童たちが演劇やダンス披露」
https://www.kanaloco.jp/news/life/article-787440.html
7.今までの実績と今後の抱負
30年間、平塚で子どものミュージカルを指導してきました。毎年様々な作品(年に一作品)と取り組んできた実績があり、数多くのレパートリーが蓄積されているので演目はその年の状況とテーマに応じて選んでいます。助成金を活用したミュージカルの指導ができるようになったのは2006年、私が生涯学習音楽指導員として活動を始めてからです。助成金の一つ、子ども夢基金の活動も9年目を迎え指導陣、演奏者も定着し、活動への熱意や今後の運営に協力体制が確立しています。 また参加者、指導者共に協力し、より良い活動を目指し進んで行こうという意識が芽生えてきています。
この基盤の上に継続発展して行くには新しい企画と題材を作りパフォーマンスの質を上げることが大切です。まず直近の目標としては新文化芸術ホールのオーケストラボックスを使って「竹取物語」を演出する構想をもっています。
今後も年間を通じて適切な音楽指導の下、子どもから高齢者まで三世代が豊かな心と感性を育てながら音楽活動ができる環境を作って行きたいと思います。又、今まで信頼関係を築き上げてきた自治体、地域の音楽家と住民の協力を得て参加者が次世代へ繋げてくれる活動を目指します。