活動事例

活動事例
【事例紹介】「合唱団『どんぐり』とともに」23年

全国生涯学習音楽指導員協議会 北海道支部会員 大内 幸代

■活動テーマ:「合唱団『どんぐり』とともに」23年
2019年20周年記念コンサート(1)
2019年20周年記念コンサート(1)
■日時:1999年より現在に至る
■場所:パークアベニュー コミュニティーホール
■対象:40代~70代

■活動内容

1.活動を始めたきっかけ

私が暮らしているマンションは、1988年に建てられ、5棟418戸と、ここだけで一つの村のようです。親睦町内会のコミュニティ組織もしっかりしており、年間いろいろな行事が開催されています。

合唱団「どんぐり」の誕生は、さかのぼれば1999年の新年会の余興で、皆さんで歌いたいと伴奏を頼まれ、住民の一人が持ってきたキーボードで始めたのが最初のきっかけです。

曲目は、1950年後半から1960年代の昭和歌謡『四季の歌』、『銀色の道』、『青い山脈』と文部省唱歌 『ふるさと』の4曲でした。合唱経験者も多く、「また、歌いたいねえ」という事になり、その後電子ピアノを調達してきて、コミュニティホールに置く許可をもらい、始めることになりました。

2.具体的な活動

団員は40代~70代で総数20名(男性は6名)、月2回 月曜日19:00~21:00の2時間練習をしています。運営、コンサート計画は全て団員が自主的に行います。

(1)目的

音楽を通して地域住民同士のコミュニケーションを図り、歌を歌う事で心身の向上を目指す。

(2)練習

最初は、呼吸法(鼻から息を吸い、止めて、口からゆっくり吐く、3セット)発声練習をします。1回に、5曲ぐらい歌います。
1時間歌った後、休憩になりお茶と飴がでてきます。そこで団員同士、近況報告など雑談をしながら情報共有をしています。家で孤立している人が多い現代社会、この様な場を持つことは地域社会にとって非常に重要だと感じます。

(3)指導と選曲にあたって

1999年親睦町内会「夏祭り」で中庭のステージで歌いました。曲目は、『花~すべての人の心に花を~(喜納昌吉詞・曲)』『銀色の道』『ふるさと』『紅葉』 『どんぐりころころ』です。お揃いのTシャツで出演しました。

団員には、いろいろな方がいらっしゃいます。
  1. 音符は読めないけれど声も良く上手な方
  2. 本格的に声楽を勉強された方。
  3. 有名合唱団に所属していた経験がある方
  4. 曲について勉強されてきて、うんちくを述べられる方
などです。

なるべく全員が満足できるように選曲に苦労しました。指導にあたっては自分より年上の方を教える時は、気を使いましたが、声を出していると自然と打ち解けていきました。毎年、隣のマンションの合唱団「YMO」とのジョイントコンサートが始まりました。

(4)2004年どんぐり5周年コンサート~2019年20周年コンサート

今まで一人でピアノを弾きながら、頭や背中などを使って指揮をしておりました。大変でしたが、全身で音楽を伝える事を学んだと思います。その後、生徒(当時大学生)に伴奏をお願いしました。若者に伴奏してもらう事で団員達もウキウキしておりました。指揮に専念できるようになりあらためて合唱の指揮について勉強しました。

今まで電子ピアノを使用しておりましたが、団員のお嬢さんが使用していたピアノを寄贈していただき、響きも良くなり歌と伴奏の調和がとれ合唱団らしくなってきました。

プログラム・チラシ作成・コンサートを録音しCD作成、全て団員の方が作ってくださいました。

毎年9月には、コンサートを重ね、コンサート後の打ち上げも楽しみの一つでした。ゲストにフルート奏者、若手声楽家、ギタリストを招き、音楽を楽しみました。

2019年には、20周年コンサートを終えました。伴奏者も四代目になり、プログラム・チラシ・CDは今私が作っています。非売品ですが17枚目のCDとなりました。

(5)2020年~

2020年北海道は2月の雪祭り頃から新型コロナウィルス感染者が徐々に増え、「緊急事態宣言」が発出され、どんぐりも活動を停止しました。少し沈静化した6月、人数制限をし、マスク、フェイスシールドをして再開しました。みんなの声が合わさった瞬間、涙が出ました。団員達も「良いね! ひさびさに声出してすっきりした」と口々に言っておられました。9月、「緊急事態宣言」が発出され再び長いお休みに入りました。

2021年10月、団員全員ワクチン接種を終え、再開しました。時間も水曜日13:00~15:00に変更しマスク着用し、換気もこまめにしながら進めています。

3.今年の抱負

合唱団「どんぐり」結成から早いもので23年が経ちました。振り返ると地域住民や合唱団から多くの事を学びました。今までの演奏会で一番心に響いた曲は母が亡くなった年のコンサート曲に、NHK連続テレビ小説「だんだん(2008年9月~2009年3月放映)」の劇中歌『いのちの歌』です。

リハーサルの時に大泣きしてしまい、団員から「我慢しないで泣きなさい」「リハーサルこれで終わろう、大丈夫」と声をかけられ感動! 翌日のコンサートでは、泣かずに心を込めて演奏する事ができました。

私は「音楽」に、そして「どんぐり」に助けられてきた人生だと思います。その時々にあった形で音楽に真摯に向き合い、音楽の素晴らしさを地域の人々に伝えていく事がライフワークと思い、歌い続けて行きたいと思っております。

その他の記事

               
新しい方角(邦楽)
『箏の魅力を、もっともっと多くの人へ』
地域音楽 コーディネーター
講座受講者インタビュー㉝
地域音楽 コーディネーター
講座受講者インタビュー㉜
新しい方角(邦楽)
邦楽の持つ可能性を求めて
地域音楽 コーディネーター
行徳吹奏楽団演奏会I&I VOL.12(6月18日)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】学校の音楽室をコンサートホールに~子ども達の音楽会
新しい方角(邦楽)
日本の伝統笛の一つ【篠笛】でお届けする、和ジャズライブ(6月4日)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】心豊かに生き生きと 笑顔あふれる楽しいシニアレッスンをめざして
生涯学習音楽指導員
【事例紹介】第5回さやまシニア音楽祭と地域猫チャリティマーケット
新しい方角(邦楽)
箏。境界線のないアンサンブルを目指して
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】フルートを通して笑顔になり、健康増進にもつながればいいなー
協議会
【事例紹介】お箏に魅せられて50年~学校でのボランティア活動~
新しい方角(邦楽)
異文化交流
生涯学習音楽指導員
【事例紹介】音楽呼吸療法を活用したストーリーテリング~医療従事者の子どもたちを対象としたストレスケア
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】「音楽×〇〇」から生まれる子どものための地産地消音楽活動
生涯学習音楽指導員
[終了]35thカタクリコンサート「歌つむぎ百彩」
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】コンテンツと地域のマーケットを繋ぐ《音楽のライフスタイル提案者》として
新しい方角(邦楽)
篠笛の可能性は無限大!!