地域音楽コーディネーター STUDIO AMU代表
東京都 沢真紀さん
■活動テーマ:上野と浅草をつなぐ、かっぱ橋本通りをクラシック音楽が聴こえる街に♪
■活動時期:2022年 4月
■場所:東京都台東区生涯学習センター ミレニアムホール
■対象:20代~80代 計300名
■活動内容
貸スタジオとしては、やや広めであることから、複数人での室内楽グループのご利用が全体の3割位を占めるようになり、そのご利用者様の和気あいあいとした雰囲気に音楽サロンとしての役割、将来性を感じました。またご利用者様の音楽性豊かで質の高いスキルに感心し、皆様の演奏を響きの良いホールで聴かせていただきたいと思ったのがきっかけです。
アマチュアの方々の編成をご紹介いたします。
演奏曲もさまざまで、シューベルト「ピアノソナタ」、シューマン「子供の情景」、グノー「アヴェマリア」、バッハ「音楽の捧げ物―トリオ・ソナタ」、ヴェルディ「仮面舞踏会よりーお前こそ心を汚すもの」、ブラームス「ヴァイオリンソナタ」、ベートーヴェン「ピアノ三重奏―大公」、メンデルスゾーン「ピアノ三重奏」など…プロと見紛うばかりのプログラムと質の高い演奏に驚きました!
こちらは公共施設ですが、上野の奏楽堂を参考にして設計されたという響きの良さに以前から着目しており、2年に渡るコロナ禍で、プロアマ問わず発表の場が激減したことを残念に思い、その一助になればと企画しました。
会場が予約できた、10か月位前に企画・募集を開始。スタジオご利用の方々に対して参加募集を行ったところ、幸いにも予定枠が埋まりました。参加料は一団体20,000円を設定し、お客様の入場は無料といたしました。集客は各グループの呼びかけと、主催者としては地域広報誌での告知、ホームページ、Facebookでの告知などです。
またお客様からも、「こんなに質の高いコンサートを無料で聴けるのは、素晴らしい!」「自分も久しぶりに楽器を練習したくなった」「歌いたくなった」などの感想をいただきました。
今回の様な長時間にわたる音楽祭は初めての試みであり、集客の点ではコロナの自粛慣れも手伝ってか、知人友人関係+αの枠に留まってしまったのは残念なところです。入場料の有無については、プロアマの出演者が入り混じる場合の統一設定が難しいところです。今回は夜のみ有料公演と設定し時間帯で分けましたが、アマチュア団体の方々の(例えば、オーケストラ団体)定期演奏会では、有料公演にしている場合もあり、その方が確実に集客できるという利点がある一方、無料設定の方がお誘いしやすいというご意見もあり、今後の課題として検討を重ねていきたいです。
そして、幸いにも会場が予約できて2023年4月2日(日)に第2回目を開催する運びとなりましたので、今回の取り組み課題をふまえ、より多くの地域の方々にお気軽にお運びいただける事を考えております。また今後の活動が継続したものになるようイベント終了と同時に解散する実行委員会ではなく、常設の実行委員会を組織し、(できるだけ参加しやすく、ゆるやかな)地域のさまざまな音楽愛好家やグループの皆さんと共に地域に根差した音楽コミュニティづくりになる活動をしていきたいと考えています。
●Studio AMU
http://amuinc.net
上野 浅草音楽祭 LINEアカウント
(2022年11月2日公開)
※ 皆さまの活動を掲載しませんか? ご希望の方は、下記のページをご覧ください。
「皆さまの活動を掲載しませんか」
※ 音楽文化創造では、地域音楽コーディネーター資格取得の養成講座を実施しております。詳しくは下記をご覧ください。
「地域音楽コーディネーター」
#地域振興
東京都 沢真紀さん
■活動テーマ:上野と浅草をつなぐ、かっぱ橋本通りをクラシック音楽が聴こえる街に♪
■場所:東京都台東区生涯学習センター ミレニアムホール
■対象:20代~80代 計300名
■活動内容
1.活動を始めたきっかけ
私どもの拠点、スタジオ・アムは約30年前、地域のプロアマ含めて気軽に音楽を練習、楽しめる場作りが目的で夫の祖母と両親が開設いたしました。上野と浅草をつなぐ歴史ある商店街かっぱ橋本通り沿いにある自宅兼店舗の糸店を3分の1に縮小し、その空いたスペースに防音工事を施しアップライトピアノを設置して、音楽のみならずダンスや体操など多目的な利用としても定着しました。さらに5年前にグランドピアノを導入し、音楽中心の場づくりとなりました。プロの方々の練習、生徒さんとのレッスン場、アマチュアの方々は社会人、リタイア組、大学・高校生など、コンクール直前練習など、幅広くご利用いただいております。貸スタジオとしては、やや広めであることから、複数人での室内楽グループのご利用が全体の3割位を占めるようになり、そのご利用者様の和気あいあいとした雰囲気に音楽サロンとしての役割、将来性を感じました。またご利用者様の音楽性豊かで質の高いスキルに感心し、皆様の演奏を響きの良いホールで聴かせていただきたいと思ったのがきっかけです。
2.具体的な活動
(1)内容
1グループ1時間のプログラムで(1時間の内容はそれぞれのグループにお任せ)12:00~18:00までは、アマチュアの音楽グループ、スタジオを拠点とする音楽教室の皆さん、プロの方のソロリサイタルなどを無料で開催し、19:00~21:00の夜は、プロのアンサンブルによる有料コンサートを開催いたしました。それぞれの楽器編成・演奏曲もさまざまでした。アマチュアの方々の編成をご紹介いたします。
- ピアノソロ
- ピアノ&フルート
- ピアノ&ヴァイオリン
- 歌&ピアノ
- コントラバス&ピアノ
- チェロ&ヴァイオリン
- ピアノ・フルート・ヴァイオリンのトリオ
- ピアノ・ヴァイオリン・チェロのトリオなどです。
演奏曲もさまざまで、シューベルト「ピアノソナタ」、シューマン「子供の情景」、グノー「アヴェマリア」、バッハ「音楽の捧げ物―トリオ・ソナタ」、ヴェルディ「仮面舞踏会よりーお前こそ心を汚すもの」、ブラームス「ヴァイオリンソナタ」、ベートーヴェン「ピアノ三重奏―大公」、メンデルスゾーン「ピアノ三重奏」など…プロと見紛うばかりのプログラムと質の高い演奏に驚きました!
(2)実施にあたってー企画立案、会場予約、広報宣伝
まずは、会場の予約ができたことが一番のきっかけです。会場は私どものスタジオから歩いて5分程の所であり、本番前の練習にスタジオをご利用いただける利点から台東区生涯学習センターミレニアムホールにいたしました。こちらは公共施設ですが、上野の奏楽堂を参考にして設計されたという響きの良さに以前から着目しており、2年に渡るコロナ禍で、プロアマ問わず発表の場が激減したことを残念に思い、その一助になればと企画しました。
会場が予約できた、10か月位前に企画・募集を開始。スタジオご利用の方々に対して参加募集を行ったところ、幸いにも予定枠が埋まりました。参加料は一団体20,000円を設定し、お客様の入場は無料といたしました。集客は各グループの呼びかけと、主催者としては地域広報誌での告知、ホームページ、Facebookでの告知などです。
(3)参加者の反応
- 「響きの良いホールで演奏できて楽しかった」
- 「気の合う仲間たちと演奏できて幸せでした」
- 「コロナ禍で演奏する機会が激減する中、久しぶりに演奏できた」
- 「初めてお会いするほかグループの方々との交流の場になった」
またお客様からも、「こんなに質の高いコンサートを無料で聴けるのは、素晴らしい!」「自分も久しぶりに楽器を練習したくなった」「歌いたくなった」などの感想をいただきました。
3.課題と抱負
(1)課題
上記に参加料金を記しましたが、参加団体・個人の方々が参加しやすく、なるべく負担にならない金額を設定したいと思い、広告協賛金などで不足の経費を埋めました。元々、利益追求を目的としてのイベントではありませんが、ボランティアで関わっていただいた方も多く、今後は助成金なども申請するなどして、ボランティアスタッフへも実費謝礼ができる事を目指しています。今回の様な長時間にわたる音楽祭は初めての試みであり、集客の点ではコロナの自粛慣れも手伝ってか、知人友人関係+αの枠に留まってしまったのは残念なところです。入場料の有無については、プロアマの出演者が入り混じる場合の統一設定が難しいところです。今回は夜のみ有料公演と設定し時間帯で分けましたが、アマチュア団体の方々の(例えば、オーケストラ団体)定期演奏会では、有料公演にしている場合もあり、その方が確実に集客できるという利点がある一方、無料設定の方がお誘いしやすいというご意見もあり、今後の課題として検討を重ねていきたいです。
(2)抱負
今回手探りながら開催できましたことは、まず一つの自信につながりました。地域の広報紙のお知らせをご覧になられた音楽サークルの方から、次回開催時には参加したいとの嬉しいご連絡をいただきました。日常の活動場所もミレニアムホールのある生涯学習センターであることにもご縁を感じました。そして、幸いにも会場が予約できて2023年4月2日(日)に第2回目を開催する運びとなりましたので、今回の取り組み課題をふまえ、より多くの地域の方々にお気軽にお運びいただける事を考えております。また今後の活動が継続したものになるようイベント終了と同時に解散する実行委員会ではなく、常設の実行委員会を組織し、(できるだけ参加しやすく、ゆるやかな)地域のさまざまな音楽愛好家やグループの皆さんと共に地域に根差した音楽コミュニティづくりになる活動をしていきたいと考えています。
●Studio AMU
http://amuinc.net
上野 浅草音楽祭 LINEアカウント
(2022年11月2日公開)
※ 皆さまの活動を掲載しませんか? ご希望の方は、下記のページをご覧ください。
「皆さまの活動を掲載しませんか」
※ 音楽文化創造では、地域音楽コーディネーター資格取得の養成講座を実施しております。詳しくは下記をご覧ください。
「地域音楽コーディネーター」
#地域振興