活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】地方だからこそできる!時代に合わせた新しい音楽教育

(2022年11月15日公開)

地域音楽コーディネーター 作曲家、ボイトレ音楽スクールPAUL STAR MUSIC代表
神奈川県 菅井達司さん

■活動テーマ:「地方だからこそできる!時代に合わせた新しい音楽教育」
地方だからこそできる!時代に合わせた新しい音楽教育
地方だからこそできる!時代に合わせた新しい音楽教育
■活動開始年:2018年~現在
■場所:スクール所在地 湯河原町、小田原市
 イベント開催地 湯河原幕山公園、小田原お堀端コンベンションホール、その他
■対象:0歳~20代 計120名

■活動内容

1.活動を始めたきっかけと理念

生まれ育った神奈川県湯河原町に住みながらJ-POP系の作曲家として活動をしていく中で、年々子供の人口が減少していく湯河原町や近隣地域の中にも「歌や音楽を楽しく学んでみたい!」と思っている子供達がいることを知り、4年前にボイストレーナーの妻とボイトレ音楽スクール「PAUL STAR MUSIC」を開校しました。キッズ、ティーンズが中心の音楽スクールです。

(1)理念

  • 音楽的な能力や技術の向上だけではなく、人間として大切な人格や思いやりなどを音楽教育を通して伝え、お互いを助け合い、大切な仲間と手を取り合いながら成長する環境づくりに取り組む。
  • 音楽や歌の持つ本当の楽しさ素晴らしさを教え、縁した生徒、そのファミリーや指導者までも幸せに導く。
この2つを理念として日々取り組んでいます。

(2)想い 近隣地域の子供達が「歌や音楽を楽しく学びたい」

都市部には無数にある現代的な音楽スクールも地方には残念ながら殆どありません。しかしこの地方の特性「海と山に囲まれたこの地域の素晴らしさを最大限に活かした誰でも音楽が学べる、そして発表できる場作り」ができたら、地域住民の音楽への活性化が生まれる。それはどれほど素敵なことだろうという発想にたどり着いた時、ワクワクが止まらなくなりました。

「音楽は自由で正解も不正解もありません!だから素晴らしい」これは私が作曲家として活動していく中で最も感じたことです。「音楽ってこうしなければいけない!」、「そんなの音楽じゃない!」なんてことは本当は全くない世界だと思います。

この様な想いから、生徒達には歌や音楽を自然に最高に楽しんでもらい、その中で自発的に「もっと上手くなりたい!」「これができる様になりたい!」という感情が芽生える様な成長のサポートをしています。ありがたいことに保護者の多くの方が、「我が子に楽しく伸び伸びと音楽に触れてもらいたい。」とスクールの考え方に同調し入会してくださっております。

2.具体的な活動

スタジオでのレッスンはボイストレーニング、ダンス、シンガーソングライター、リトミック、アイドルコース等があり、専門のインストラクターの先生と月4回、毎週行っております。
日頃の練習の成果を発揮するステージ発表の場は、大小合わせて年4回、様々な形で行っております。年4回と聞くと「多い」と感じられる方も沢山いらっしゃるかと思いますが、生徒達はこの日を「楽しいイベント、楽しむためのイベント」と捉えており、この発表に向けた自主練の日々が技術の成長に繋がります。私のやっていることは文字通り「後押し」。この環境の提供になります。
そして昨年11月には湯河原町の幕山公園という山の中の大きな公園内にて、近隣地域のエンタメ大好きキッズ、ティーンズを応援するための野外フェス「PAUL STAR FESTIVAL」を開催しました。

3.「PAUL STAR FESTIVAL」

(1)構想

何年も前から頭の中で、子供達や地域のため子育て世代、ファミリーが安心して一日楽しめるイベント、湯河原町のこの環境を活かすことで幕山公園をキッズエンタメの聖地にしたい。そう考えておりました。

(2)内容

キッズ、ティーンズ(他団体のチームも参加)による歌やダンス、弾き語り、コント、大道芸などの発表や、保護者の方や希望者によるハンドメイドショップ、フリーマーケット、ワークショップ、キッチンカー など沢山の販売店が出店し、ご用意していた駐車場が全く足りなくなるほどのご来場者で大盛況となりました。

(3)開催にあたって

構想がある程度まとまって来た頃に企画書を作成し、分かり易く主旨を可視化したら、賛同してくださる保護者の方や、町会議員までもが力添えくださり、企画が実現に向けて加速しました。そしてイベントの後援として湯河原町、湯河原町教育委員会にご協力いただき、行政まで一体となった夢のイベントが関係各位の協力で開催する事ができました。この様にスムーズに運べたのは常日頃、自治体の町長や職員、学校の先生方また議員等の方々との交流を持たせていただいている事が肝要だと感じております。

大自然の中での気持ちの良いイベント、これは都市部では絶対にできないことだと思います!

この「PAUL STAR FESTIVAL」は今年も湯河原町幕山公園にて11月19日(土)雨天翌日に開催が決定しております。

3.課題と抱負

「PAUL STAR FESTIVAL」においては、駐車場をできる限り増やすこと。それに伴い警備の方の人数を増やすこと。2回目の今回はこの反省点をしっかり改善できるよう考えております。予算をかければそれなりに良いイベントができるのは当然のことですが、「いかに低予算でも素敵なイベントができるか!」これもテーマの1つとして掲げております。

私の活動はこれまでは0歳〜20代くらいまでの方を対象年齢として絞った形で運営しておりました。しかし今、人生100年時代、何歳になっても地元で生涯、いつでも音楽を楽しめる環境づくりに着手し、生きがいとなるようなリカレント教育の場を提供していきたいと思っております。そして音楽の大好きな子供達と大人達を繋ぐ橋渡しをして、とても素敵なコミュニティを作り、そこで関わってくださった方々の人生が少しでも豊かになってくれたら私自身も幸せです。

(2022年11月15日公開)

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