地域音楽コーディネーター シャンソン歌手 日本シャンソン協会正会員
つづら音楽教室主宰 全日本ピアノ指導者協会正会員 埼玉県 つづら薫さん
- ■活動テーマ:
- シャンソンで人生もっと豊かに
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2020年〜現在
- ■場所:
- 春日部市民文化会館、春日部市つづら音楽教室他
- ■対象:
- 10代~80代
- ■活動内容
1.シャンソンの出会いと活動のきっかけ
私は埼玉県公立中学校教論をしておりましたが、結婚を機に退職し自宅で音楽教室を開設しました。指導するに当たりスキルアップの必要性を感じ、PTNA(*1)に指導者会員として入会(後に功績を認められ指導者正会員になる)講習会・勉強会を通して多くの刺激と学びを得ることが出来ました。そして指導者という立場だけでなく自身も演奏家として音楽表現を模索する中、幼少期母親が聴いていたシャンソン(*2)の存在の影響もあり(クラシックからジャズ〜歌謡曲までレコードが有り、日常に音楽は流れている家庭でした)シャンソンを学んでいく中、シャンソンコンクール・カンツォーネコンクール入賞をきっかけにプロとして歌い始め、同時に日本シャンソン協会正会員になりました(*3)ピアノ指導に加えてシャンソンを指導するようになったのは、ライブで歌を聴いて下さった楽器店の社長さんが「楽器店でシャンソンのクラスをはじめてください」とのお誘いを頂いたことから指導をすることになり、今は楽器店と自宅教室で教えています。2020年「春日部シャンソンクラブ」活動開始
演奏活動は今現在ホールコンサート他、都内ライブハウスを中⼼に立ち歌・ピアノ弾き語り等、レギュラーゲストとして定期的に出演しています。
*1)PTNA: 一社・全日本ピアノ指導者協会
*2)シャンソン:シャンソンはフランス語で歌(chanson)という意味で歌全般をさす。有名な「愛の賛歌」や「枯葉」などは伝統的なポピュラーソング。この音楽の特徴は何よりも洗練された詩の世界に力点を置き、その詩情と豊かな音楽表現はそのテーマが森羅万象・喜怒哀楽〜生きているこの世の中全てに有る。
*3)日本シャンソン協会正会員: 一般社日本シャンソン協会Hp.
2.具体的な内容
(1)受講者の目的
受講者は、趣味の方からプロを目指す方まで様々です。
- ・歌詞を暗記したり非日常を体験することで脳活性化につなげたい
- ・情感豊かな曲に触れて生活に彩りを加えたい
- ・違う自分になりたい
- ・シャンソンは曲調が様々で自分に合った曲が見つけやすく、アレンジも可能なので古さを感じない
- ・CMやBGMにも使われており、オシャレ系のアーティストもシャンソンをカヴァーしているので歌ってみたい
- ・プロ志望者にとって一つの目標である各コンクールに挑戦し音楽活動への道を切り開きたい
(2)レッスン内容
受講者の目的、要望によりレッスン内容をパーソナライズ(個人又はグループ)しています。個人は45分月2〜4回、グループ90分で月2回行っています。※グループはコロナ禍に引き続き密にならないように少数グループでのレッスンです。主な内容としては
-
歌うための身体つくり
- ・ストレッチ
- ・表情筋トレーニング
- ・舌トレーニング
- ・呼吸法
-
読みのための楽典
楽譜を読めない方でも曲を理解できるように楽典指導 -
楽曲の理解
- ・作詞・作曲者、創唱者(初めてその曲を歌って世に広めた人)の解説・歌詞の背景を知る
- ・聴き比べ(模範となる音源をできるだけ聴きその表現の違いを鑑賞する)
-
伴奏音源等
- ・通常レッスンでは講師のピアノ伴奏演奏・必要に応じて、伴奏音源録音
- ・マイク使用で歌っています。
原曲はフランス語で書かれているので、大半は訳詞(原曲の世界観を適正に訳詞した歌詞)で歌っていますが、フランス語の特徴である美しい響きや韻を大切に歌いたいという方は発音指導をした上で原語唱していただいています。
3.シャンソンコンサート例:2022.11.27(日)開催の場合
(1)開催目的
- 受講者の動機付けと成果発表
- 地域⽂化芸術振興の貢献
音楽経験を活(い)かし社会貢献の観点から地域に根付いた音楽を企画運営
(2)内容
- 位置づけ:春日部市⽂化振興事業としての補助金対象コンサート
- 構成・演出・指導:つづら薫
- 会場:春日部市民⽂化会館小ホール開演13:00終演15:30
- 出演: 受講者13名、ゲスト3名、ピアニスト1名(滝野郁瑛氏)ゲストシャンソン評論家大野修平氏、シャンソン歌手つづらかや
♪プログラム
- ・1人2曲歌唱(1部2部それぞれに1曲ずつ)
-
・トークコーナー講演:シャンソン評論家大野修平氏、つづら薫
フランク・シナトラが歌って有名になった「MY Way」の元となった1967年クロード・フランソワの「コム・ダビチュード=いつものように」の曲についてわかりやすい解説で楽しくお話し頂きました。また、原曲に添って訳詞された歌詞で、つづら薫が「いつものように」を歌唱し鑑賞していただきました。 -
・来賓挨拶:春日部市長岩谷一弘氏
昨年第3回開催に当たり春日部市長が祝辞を下さり、今後も⽂化芸術振興事業の一つとしてご支援くださるとおっしゃっていただきました。
(3)ステージ本番に向けてのレッスン
- ・ステージング(ウォーキング、楽曲に合ったパフォーマンス、マナー)
-
・マイクパフォーマンス
受講者の個性を見極めながら丁寧にわかりやすく指導しています。ステージングでは本人も気づかなかった潜在能力が開花することもしばしば有ります。表情までキラキラと変化する姿を見られることが指導者としてはうれしい瞬間です。 -
・衣装・ヘアメイク
本人の意向を聞きながら楽曲に合った設えのアドバイスをします。衣装選びもパフォーマーにとっては楽しみの1つですが、SDGsの社会にふさわしい衣装選びを心掛けるよう伝えています。
(4)2022年11月27日コンサート企画からコンサート当日まで
2021年11月(1年前)
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・コンサート実行委員設置
春日部シャンソンクラブ会長、副会長、理事、会計、幹事
※立候補及び推薦 - ・会場抽選会
- ・ピアニスト手配
- ・参加者へ実施通知(出欠確認)
2022年
-
3月7日
・春日部市芸術文化振興事業補助金交付申請書提出 -
9月
・チラシ作成
・プログラム決定 -
10月
・レンタル品(舞台小道具・撮影録音録画機材等)
会場仕様等会館との打合せ
・会場スタッフ打合せ、受付・ドア係・撮影等
・弁当手配
- 11月27日コンサート当日
2023年
-
1月23日
・春日部市芸術文化振興事業実績報告書提出
<告知、宣伝方法>
- ・公民館等の各施設
- ・SNS告知
- ・広報掲載(春日部市広報誌・タウン誌)
- ・新聞社に取材依頼
(5)出場者の感想
- ・緊張したが楽しかった
- ・お客様から好評でうれしかった
- ・反省点はあるが課題として高みを目指します
- ・トークコーナーが楽しく勉強になった
- ・ゲストのステージが勉強になった
- ・良い思い出になった
4.課題と抱負
ここ数年はコロナ禍での開催だったので、感染防止対策や中止の場合を想定した取り組みなど万全を尽くす準備が大変でした。引き続き気を緩めることなく演奏以外の不測をも想定してお客様・関係者の安全対策をすることが、これからも必要かと思います。内容面の改善点としては、ステージ上のスクリーンに簡単な曲解説を映し出すなどしてアナウンス時間を省き、聴衆により興味を持って見聴きしてもらうことを考えています。このコンサートは出演者が歌を披露することにとどまらず、学びのあるコンサートを特色としています。そこで初回よりシャンソン評論家の大野修平氏を招きトークコーナー設け毎回テーマを決めてお話しいただいています。うれしいことにご臨席くださった春日部市長、春日部市教育委員会社会教育課担当者様はじめ、来場者にも好評得ているのでこのコーナーもリクエストを募ったりしながら工夫していきたいと思います。今後も「シャンソンで人生もっと豊かに」をテーマに地域に根差し更なる充実した活動を目指します。
ボランティアアーティストとしての音楽活動もしていますので、ご紹介させていただきます
☆埼玉県文化振興課文化創造
登録ボランティアアーティストとしての企画から実施まで(1998年より)
活動場所:病院、介護施設、高齢者施設、学校等
*2021年大野元裕埼玉県知事より「功労賞」を授与
☆福祉・医療施設、特別支援学校などからの開催申込みを受けて、県が登録するアーティストを紹介、打合せを経た後コンサート開催
具体的な内容
高齢者施設にて1回60分で行っています。懐かしい唱歌や昭和歌謡を中心に各施設の要望を伺い皆で一緒に歌ったり、手遊び歌などをしながら楽しんでもらっています。メインは私1人ですが内容によっては音楽仲間等に、協力者をお願いしています。
2021年大野元裕埼玉県知事よりボランティアアーティスト「功労賞」を授与され、甘んじることなく、今後も質の良い音楽を提供できるように今後も取り組みたいです。
(2023年9月14日公開)
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