これまでのように同じステージ、同じ空間にいれば、相手を見て相手の呼吸を感じて演奏することが出来ましたが、リモート環境ではそのようなことが出来ません。
そこで演奏楽曲の中に『呼吸を合わせるポイント』を作ってみましょう。
こちらの演奏を例にご紹介します。
まず後半のベルパートの譜面をみてみましょう。
ベル2パートの人は、1パートを聴けば演奏出来るかもしれませんが、2パートの出だしが休符のため、1パートの人が2パートを聴きながら演奏することは難しいですよね。
なので今回は箏パートを作り、それを聴きながらベルのお二人が演奏を行いました。
次に箏パートです。以下の2つの譜面をご覧ください。
4分音符で書くか、8分音符で書くかの違いだけですが、この曲のようにテンポがゆっくりな曲であればあるほど、細かい音価の方が全体のテンポ、曲の流れは把握しやすいですね。今回は右の譜面で演奏しました。
《編曲=アレンジ》と聞くと、とても自分には書けない。。。とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、このように少しフレーズを工夫するだけでも、アンサンブルがしやすくなるかと思います。
勿論コードやハーモニー、また演奏する楽器の特性などによっても何の音を入れるのか(何の音符を入れるのか)は変わるかと思いますので、そのようなところも是非メンバーでやり取りしながらリモートでの音楽演奏を楽しんでみてください。
音楽文化創造 望月良太